北海道で岸から青物の代表格であるブリ(フクラギ)が狙えるポイントをいくつかピックアップしてみました。
範囲・時期・釣り方
ブリは2-5月頃に水温20℃前後の温暖な海域で産卵しますが、生まれた稚魚は海流にのって北上し一部は北海道にまで到達します。成長した個体は冬が近づき水温が低下すると南下を始めますが、暖かい時期になると再び北方に戻ってきます。ですので北海道でブリが釣れるのは基本的に初夏~秋頃となります。
ブリが釣れるのは以前は道南、道央など南部が中心でしたが、地球温暖化の影響なのか近年は道北やオホーツク海方面でもブリが多数捕獲されています。しかし、オカッパリで狙うことを考えると難易度は高く、釣れるポイントも限られます。また過去に実績があった釣り場でも決して安定的に釣れるとはいえず、年によってバラつきが大きいのが現状でしょう。
釣り方はメタルジギを用いたショアジギングが圧倒的に人気となっていますが、届く範囲にいればミノー、ペンシルなど他のルアーでも狙うことも可能です。また、他の地域ではカゴ釣りやアジ・小サバなどを餌に使った泳がせ釣りで狙われることも少なくありません。
沼前岬
北海道積丹郡の沼前岬は、釣り人にとって魅力的なポイントです。この岬は積丹町と神恵内村にまたがっており、メインの釣り場は神恵内村側の積丹トンネル入口付近からアクセスできます。ただし、岬の先端部までは徒歩で30分以上かかり、一部は渡船を利用しないと行けない場所もあるので注意が必要です。
沼前岬では、マガレイ、スナガレイ、クロガシラガレイ、クロソイ、アイナメ、ホッケ、サクラマス、ブリ、ヒラメ、ガヤなど、様々な魚種が釣れます。積丹半島ではオフショアのブリジギングも盛んですが、沼前岬のようにショアからでも青物に出会えるエリアがあるのが魅力的です。
兜千畳敷
兜千畳敷は北海道古宇郡泊村に位置する地磯で、特にカレイやホッケの釣りにおいて人気のスポットとして知られています。また、季節によってはブリも回遊してくるため、釣り人にとって魅力的な場所となっています。
先端部だけでなく、手前の岩場でも釣りが可能なため、混雑している際にはそちらを探ってみるのも良いでしょう。自然豊かな環境で、様々な魚種が釣れる可能性があるため、訪れる価値があります。
鮪ノ岬
乙部町の鮪ノ岬(しびのみさき)は、北海道でショアブリを狙えるポイントのひとつとして知られています。潮通しがよいことから、さまざまな種類の魚が狙えます。
岬の先端は水深があり、遠投しなくても釣果が期待できます。投げ釣りでは、マコガレイやアブラコなどのロックフィッシュがターゲットです。
春はホッケの好シーズンで、投げ釣り、ウキ釣り、ルアーなどさまざまな釣り方で楽しめます。群れに当たれば、数釣りも可能です。
秋になると、サバやブリが回遊することがあり、ショアジギングなどで狙うことができます。岬の近くにはトイレや駐車場が整備されているため、快適に釣りができる好ポイントです。
鴎島
北海道檜山郡江差町に位置する鴎島は、人気のある地磯です。特に、両端にあるクズレ鼻と千畳敷が主なポイントとして知られています。
しかし、ブリの回遊は両端にとどまらず、それらの間の各所でも狙うことができます。過去にはカンパチの幼魚も回遊していた実績があります。
駐車場からクズレ鼻までは徒歩で約20分かかるので、注意が必要です。
函館港
函館港は北海道函館市にある大規模な港湾施設です。この港は巨大で、大型客船の入港も可能な規模を持っています。立ち入り禁止区域もありますが、様々な魚種を狙うことができる人気の釣り場でもあります。
特に港町埠頭や中央埠頭では、ブリ(フクラギ)が回遊してくることがあり、ショアジギングなどでブリを狙うことができます。ただし、大型船が入港している際は立ち入りが禁止されるため、事前に確認する必要があります。函館港は釣り人にとって魅力的なポイントが多数ありますが、船舶の動きにも十分注意を払わなければなりません。
富士見海岸
北海道天塩郡遠別町にある富士見海岸は、稀にブリが釣れる可能性のあるショアブリポイントです。道北日本海側のサーフでは、遠別、天塩、初山別周辺でブリの釣果が確認されていますが、積丹半島や道南と比べると情報が少なく、釣果予測が難しいポイントです。
ウトロ三角岩
ウトロ三角岩は、斜里町にある地磯で、オホーツク海でのブリの有望ポイントとして知られています。足元の水深は10メートル以上あり、ブリだけでなく、小型のマグロやシイラも釣り上げられたことがあるという脅威のポイントです。