福島県の渓流釣りができる河川ま・とめ

福島県が誇る豊かな自然は、清らかな渓流とそこに息づく多様な生命を育み、多くの渓流釣り愛好家を魅了してきました。私自身、この地の渓流に竿を出すたび、その深遠なる魅力と奥深さに触れる思いがいたします。本稿では、福島県内で渓流釣りが楽しめる主要な河川をまとめ、それぞれの特徴や狙える魚種、そして遊漁に関する基本的な情報を提供いたします。イワナやヤマメといった渓流の盟主たちとの出会いを求め、あるいはアユの友釣りやサケの有効利用調査といった趣の異なる釣りに挑む方もいらっしゃることでしょう。各河川にはそれぞれ固有の表情があり、その変化に富んだ渓相は、アングラーに尽きることのない探求心を抱かせます。釣行にあたりましては、遊漁券の購入、禁漁区間の確認、そして何よりも自然への敬意と安全への配慮が不可欠です。この記事が、福島県の渓流で心豊かなひとときを過ごすための一助となれば幸いであり、また、その過程で私たち一人ひとりが環境保全の重要性を再認識する機会となれば、これに勝る喜びはありません。

木戸川

福島県双葉郡楢葉町を流れる木戸川は、渓流釣りの対象となる美しい河川です。清らかな流れにはイワナやヤマメが生息し、アングラーを魅了します。特にアユ釣りが盛んで、伝統的な友釣りのほか、ルアーやエサ釣りも楽しめ、専用ルアーを使ったアユイングも可能です。7月上旬からアユのシーズンが始まり、昼から夕方にかけて多くの釣り人で賑わいます。サケ釣りは木戸川漁協組合が実施する「サケ有効利用調査」への参加が必要。現在、遊漁券の販売は行われていないため、釣行の際は漁協の最新情報を確認し、ルールを守って楽しみましょう。

請戸川

福島県双葉郡浪江町を流れる請戸川は、アユやウグイに加え、イワナやヤマメといった渓流魚も釣れる河川です。秋には70~80cmクラスのサケが遡上することで知られ、かつては有効利用調査への参加が許可された期間に、ルアーやフライ、餌釣りで大物狙いのサケ釣りを楽しむことができました。特に10月中旬から11月初旬がピークで、日本アワビを貼ったスプーンやゾンカーピンクのフライなどが実績を上げていました。ただし、近年は残念ながらサケの有効利用調査は開催されていないため、釣行の際は最新の情報を確認することをおすすめします。

夏井川

夏井川(いわき市)は上流の渓谷から中流の開けた本流まで変化に富み、ヤマメ・イワナ、アユに加え本流でシーバスも狙える河川です。ヤマメ・イワナは4/1〜9/30(年券6、500円・日券1、500円)、アユは6/21〜12/31(年券7、000円・日券2、000円)が主な釣期。上流は菅スプーン1.8〜2.3gで良型ヤマメ、本流や河川敷公園前の岸釣りでは14g鉄板バイブでシーバス実績があります。平均20cm前後、放流を含め25cm超も期待できるため、遊漁券や禁漁区の確認、ハザードマップの確認、ゴミ持ち帰りなどマナー厳守で楽しんでください。

阿賀川

福島県会津若松市などを流れる阿賀川は、渓流釣りファンに人気の豊かな河川です。特に一の戸川などの支流では、雪解け水が落ち着く6月頃からヤマメ釣りが本格化。変化に富んだ渓相で、小継竿を使った渓流釣りが楽しめます。尺ヤマメや40cm級のイワナも狙え、増水後の本流遡上ヤマメも魅力です。ミミズやブドウ虫での餌釣りのほか、フローティングミノーなどを使ったルアーでの攻略も可能。会津の豊かな自然の中で、大物の手応えを味わってみませんか。

好間川

福島県いわき市を流れる好間川は、夏井川水系に属し、渓流釣りの楽しめる河川です。国道49号線からのアクセスも良く、いわき中央インター付近から入渓しやすいのが魅力。本流ではヤマメが主体ですが、支流ではイワナも混じり、多様な渓流魚を狙えます。上流域の堰堤付近や高速下の深場は特に有望なポイント。湧き水が豊富で水温が低いため、早い時期からドライフライでの釣りも楽しめる可能性があります。魚影が濃く、アユの友釣りやアユイングも人気で、6月21日に解禁されます。遊漁券は日券1、500円、年券6、500円(夏井川漁業協同組合)。安全に配慮し、遊漁券や禁漁区間を事前に確認して釣りを楽しみましょう。

四時川

四時川(福島県いわき市)は鮫川支流の清冽な渓で、ヤマメ・イワナ(遊漁期4/1〜9/30)、アユ(組合公示の6月第2日曜〜12/31)が狙える好ポイント。瀬肩や大石周り、堰堤の吐き出し、合流点が有望で、ヤマメはルアー・フライや夕マヅメのライズ、アユはルアーや友釣りが楽しめます。遊漁券(日券2、000円・年券8、000円)は鮫川漁協で購入を。国道289号経由だが白米・旅人線は通行止めになる場合があり、規制や隔年禁漁区・バーブレス区間の確認、安全装備とマナーを徹底してください。

大倉川

福島県耶麻郡猪苗代町などを流れる大倉川は、美しい自然の中で渓流釣りが楽しめる河川です。特にヤマメ釣りの名所として知られ、春から秋にかけて多くの釣り人で賑わいます。ヤマメは特徴的なパーマークが美しく、ルアー釣りでの人気が高いです。堰堤が豊富に存在し、その下流部ではスカジットデザインズのJBSスプーン赤金カラーが効果的とされています。運が良ければ尺ヤマメに出会える可能性もあります。利用には猪苗代・秋元非出資漁業協同組合の遊漁券が必要で、日券1、000円、年券7、000円で購入できます。禁漁期間は10月1日から3月31日までなので注意が必要です。清流でのヤマメとの駆け引きを存分に味わえる大倉川で、素晴らしい渓流釣り体験をしてみてはいかがでしょうか。

摺上川

摺上川(福島市)は渓流性のアユ、ヤマメ、イワナが狙える河川。中〜上流の石にハミ跡が見える綺麗な流れがアユの好ポイントで、7月頃から友釣りが本格化します。ヤマメやイワナは淵や岩陰を餌釣りや毛針、ルアーで狙えますが、震災後の制限やダム工事で釣場状況が変わるため、遊漁券や駐車・禁漁区の確認をしてから訪れてください。

伊南川

福島県南会津郡の伊南川は、豊かな自然に恵まれた清流。イワナやヤマメといった渓流魚の宝庫として知られ、9月は尺ヤマメを狙う絶好のチャンスです。本流や支流の舘岩川、黒谷川がポイント。ヤマメは本流竿でのエサ釣り、イワナはミノーイングが効果的です。Dコンパクトなどのルアーで、流れを読みながら大物イワナのパワフルな引きを堪能できます。渓流魚の利用期間は4月1日から9月30日まで。日釣券1、100円、年券6、500円(南会津西部漁協)で、清流での釣りを満喫できます。

入遠野川

福島県いわき市を流れる入遠野川は、鮫川の美しい支流として知られ、自然豊かな環境で渓流釣りを楽しめる魅力的なフィールドです。特に「渓流の女王」と称されるヤマメ釣りの名所として人気があり、イワナやサクラマスも生息しています。4月から9月までの期間、フライフィッシングを中心にルアーやテンカラ釣りも有効で、落ち込みの白泡が消えるポイントや深場が狙い目です。遊漁券は入遠野オートキャンプ場などで購入できます。一部キャッチ&リリース区間が設けられ、15cm以下のヤマメ・イワナは採捕禁止。釣行の際は漁協の情報を確認し、マナーを守って美しい渓流魚との出会いを満喫しましょう。天然アユが遡上することでも知られ、アユ釣りも楽しめます。

加藤谷川

福島県南会津郡を流れる加藤谷川は、阿賀川水系の美しい渓流で、ヤマメとイワナを狙える魅力的なフィールドです。ルアーフィッシングが主流で、シンキングミノーを使ったアップキャストからのトゥイッチングが効果的。9月中旬以降の大雨後や雪代明けの5月GW明けから6月上旬は、本流から遡上する大型のイワナやヤマメが期待できます。南会東部漁協によるイワナの放流も行われています。遊漁券は日券1、050円(渓流魚)で購入可能。堰堤が多く、ポイントを丁寧に探るのが釣果の鍵です。釣行の際は熊鈴が必須で、禁漁区の事前確認も忘れずに、自然豊かな環境で本格的な渓流釣りを満喫できるでしょう。

一ノ戸川

福島県喜多方市を流れる一ノ戸川は、ヤマメ・イワナが狙える渓流。フライやルアー(ミノー、スピナー、シンキングプラグ)、餌釣りが有効で、瀬と淵の合流部や堰堤下、流れの脇が好ポイント。遊漁期間は4月1日〜9月30日、遊漁券は阿賀川非出資漁協で入手を。大白布沢・小白布沢は交互禁漁、下村堰堤下流は大型の実績があり、藤の花の頃や雨上がりが好機。最新の放流・規則は地元釣具店で確認を。

叶津川

只見町を流れる叶津川は、ヤマメ・イワナが狙える渓流釣りの名所。赤崩沢・芳沢、源流の藤沢や餅井戸沢など支流が多く、滝壺や右岸の陰、ゴルジュ、雪渓下の流れが好ポイント。毛バリ・テンカラ・フライ、ルアーや餌釣りまで楽しめ、春の雪解けや秋の紅葉時期が特に魅力的。入漁は伊北地区非出資漁業協同組合の入漁券(日券1、000円/年券4、500円)を購入し、禁漁区やマナーを守って自然を大切に。