カサゴとは?
カサゴは北海道以南の日本各地の岩礁帯に棲息する魚で、いわゆる根魚の一種。
漢字では笠子または瘡魚と書き、関西ではガシラ、九州ではアラカブとも呼ばれる。
色は基本は赤褐色系だが、住む場所の岩や海草の色に合わせて変化することが知られている。
食性は肉食で、大きな口で甲殻類やゴカイ類を捕食する。
釣りの対象としても馴染み深い魚で、堤防のテトラ帯や小磯にも多く棲息し、穴釣り、ブラクリ、ソフトルアー、投げ釣り、胴付き仕掛けなどで気軽に狙うことができる。
体長は最大でも35cmと大きくはないが、獰猛で強い引きを見せる。
本種によく似た魚のウッカリカサゴは深場に多く堤防や磯からはあまり釣れない。
ポイント
堤防のテトラ帯、磯、ゴロタ浜
シーズン
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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※一例です。地域等によって変動します。
釣り方
投げ釣り
砂浜からでは釣れないが、岩礁帯や海草の茂る場所では投げ釣りでもカサゴを狙うことができる。
竿には長さ3.9~4.2mでオモリ負荷25~30号程度の一般的な投げ竿を使い、ミチイトにはナイロンの6号を巻く。
仕掛けは根掛り対策のために下オモリ式にして、ハリも一本にしておくがよい。
エサにはアオイソメ、イワイソメ、サバやイカの切り身などが使える。エサ取りの多い時は身エサを使い、喰いの悪い時は虫エサを使うのがおすすめ。
昼間でも釣れないくはないが夜釣りの方が狙いやすい。
穴釣り
堤防や岸壁に敷き詰められているテトラポットはカサゴにとって絶好の棲家となっている。
そこに直接仕掛けを入れて釣ってしまおうと言うのが穴釣りである。
竿はバスロッドやコンパクトロットなど何でもよいが、長いと使いものにならないので2m以下のものを用意したい。
仕掛けはオモリとハリが一体となったブラクリ仕掛けを使用。
根掛かりに十分注意しながら仕掛けを穴に落とし、ヒットしたら素早く浮かせて取り込む。
タイミングが遅すぎると根に潜られ容易には出てこなくなってしまうこともある。穴釣りについてはこちらも参照。
ワーム・ルアー
カサゴは動くものによく反応するのでルアーフィッシングでも狙うことができる。
ロッドは6~9ftくらいのライトクラスのルアーロッドを使い、ラインはナイロンかフロロカーボンの8~10lbを巻く。
使うルアーはジグヘッド+ソフトルアーが一番多く、他には小型のミノーやメタルジグが使われる。
釣り方は昼間ならば、テトラの周りのどの物陰になっている所をワームを上下させながら重点的に探っていく。
夜は根からでて泳ぎ回っていることが多いので、もう少し広い範囲を攻めるのがよい。
カサゴはエサをくわえるとすぐに根に潜ろうとするので、素早く浮かせて取り込みたい。
根に潜られてしまったらしばらくそのままにしてみると出てくることがある。