アイナメとは
アイナメは北海道から九州にかけての水深50mまでの浅い岩礁帯や藻場に生息する魚で、特に北海道や東北地方に多い。
漢字では鮎魚女、鮎並、愛魚女、相嘗と書き、北海道ではアブラメ、岩手や宮城ではネウ、秋田ではシンジョウ、関西ではアブラコとも呼ばれる。
産卵期は関東周辺では10~1月とされ、この時期雄は体色が黄色の婚姻色に変わる。
大きさは最大では50cmになるが、北海道、東北以外の地域でよく釣れるのは20~30cm程度で40cmを超えると釣り人からはビール瓶サイズやポン級と称される。
投げ釣り、ブラクリ、落とし込み、ルアーフィッシングなど狙うことができ、首振りダンスと呼ばれる独特の引きを見せる。
似た魚にはクジメがおり、アイナメと同じ釣り場で釣れることも多いが、クジメは尾が丸いことから見分けられる。
ポイント
堤防のテトラ帯、磯、ゴロタ浜
シーズン
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
◎ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | × | × | △ | ○ | ◎ | ◎ |
※一例です。地域等によって変動します。
釣り方
ブラクリ
アイナメは上から落ちてくるものによく反応する習性があり、これを利用したのが落とし込みやブラクリ釣り。
ブラクリの場合は竿には4m前後で1~2号の磯竿か7~9ftのルアーロッドを使う。
ミチイトはナイロン3号で、これをブラクリと呼ばれるオモリとハリが一体となった仕掛けに結べば完成。
釣り方は真下に落とし込むか、キャストして海底を小突くように上下させながら誘いを入れていく。
エサには主にアオイソメなどの虫エサが使われるがキビナゴやイカの切り身でもいい。
釣り場は沖堤など足元からある程度の水深がある場所だとやりやすい。
落とし込み
落とし込み釣りでは落とし込み専用の竿か磯竿を使い、リールはタイコリールがあれば最もよい。
ミチイトはナイロンの2号、ハリスはフロロカーボン1.5~2号、ハリはチヌの2~3号を使う。
後は適当な重さのガン玉を打てば完成。
エサはアオイソメ、タンクガニ、モエビなど。
ポイントは岸壁の際やテトラ周りで、足元からある程度水深のある釣り場が狙い目。
投げ釣り
アイナメは投げ釣りでも狙うことができる。
竿は3.9~4.5mでオモリ負荷25号以上の投げ竿を用意する。
ミチイトにはナイロン5~6号かPEの2~3号、リールはドラグ付きの大型スピニングリールを使う。
特別の遠投が必要ない釣り場ならナイロンラインを使うのがいいだろう。
テンビンには浮きあがりのよいジェット天秤の20~30号、仕掛けも根掛り対策で一本針を使う。
エサはアオイソメやイワイソメを使い、根回りのポイントに仕掛けを投入したらへたに動かさずにじっくりと待つ。
投げ釣りで使う竿やリールについてはこちらも参照。
ルアー
関東ではルアーでアイナメを狙っている人をあまり見かけないが、北海道や東北ではルアーフィッシングも盛ん。
竿には根魚用のルアーロッド6~8ftやバスロッドを用意。
ラインはナイロンかフロロカーボンの6~12lbで、リールはスピニングを使う人もベイトを使う人もいる。
一番スタンダードなのはジグヘッドやテキサスリグにワームやクラブ、シュリンプなどのソフトルアーを付けた仕掛け。
他にも15g以下のメタルジグや3~7cmのミノーも使われる。
釣り方は海底付近を上下に跳ねさせながら誘っていくか、底をずる引きしていく。
アタリを感じたらアワセを入れ、根に潜られる前に素早く浮かせたい。